先日、choiceというボードゲームをしてきました。
これがすごく面白かったのでぜひ紹介したいと思って記事を書いています。
このボードゲームは遊びを通じてビジネスにも適用できる交渉力や人間関係の構築の仕方が学べます。
また、結婚や普段の人間関係についてもすごく気付きのあるものです。
正直、面白すぎてみんなで全国回りながらやりたいとさえ思ってしまいました。
それくらい面白かったんです!
難しいことを勉強するのは疲れるけど、遊びながら心理学について学びたい、ビジネスや家庭での人間関係について学びたいという人はまずはこの記事を読んでchoiceについて知ってほしいです!
目次
choiceは選択理論を学べるボードゲーム
choiceとは、選択理論という心理学をボードゲームで遊びながら学べるというもの。
アチーブメント株式会社というところが開発しているものです。
この選択理論というのは、自分の人生は全て自分の選択で成り立っているという前提に立ち、人は常に最善の選択をしているとうスタートで物事をとらえるようです。
このアチーブメント社の説明では、普通の心理学は外的要因によって人は動かされているので、外的要因に対して攻撃や対処をするらしい。
実際、この選択理論はビジネスにおけるマネジメントや社内研修、カウンセリングや学校教育にも取り入れられているそうです。
過去は変えられないということで、未来と自分に焦点を当てて理想の未来に向けて行動を変えていくという方法をこのゲームを通して学ぼうということですね。
確かに、マスに止まるたびに誰と仕事をするか、報酬はどう振り分けるかなど、誰とどう関係を深めていくのかなどを毎回毎回考えさせられるゲームでした。
choiceの基本ルール
プレイヤーは4人〜7人。
人数によって終了までのターンが変わってきます。
上がる条件は、ターン終了までに
- トライアルステージというところに到達していること
- 人生理念カードの条件を達成していること
この二つです。
進め方
まず最初に職業とスキルを選びます。
次に宝箱のカードを一つ選びます。
これはトライアルステージに行かないと見れません。
あとは、サイコロを振って進めていくだけ。
ターン終了までに上にあげたふたつの条件を満たせばいいわけです。
ちなみに、トライアルステージというのはボードの中心にある山のところ。
職業カードの裏に自分が満たすべき条件が書いてあり、それを満たすとトライアルステージにいけます。
条件は、健康、愛、権力、資産、思い出、この5つを必要な数集めるというものです。
職業によって必要な数がそれぞれ違います。
条件の満たし方
健康、資産、思い出はお金で買えます。
健康は自分で買って人にあげることも可能。
資産を買うと毎ターン、お金をもらえます。
ただ、1資産1000G(単位はグラッサー)で1ターン毎に100Gもらえるので、買った分は回収しきれないと考えた方がいいです。
思い出は必ず誰かと一緒に同じ思い出を共有することになります。
自分を含め最高で3人まで思い出を共有できます。
2人で思い出を共有するのは500G、3人で共有するには1500G。
次に、愛と権力です。
権力は、権力のマスに止まるかスキルレベルの高い状態で仕事をするともらえます。
ちなみに、仕事は自分のスキルカードの枚数によって選べるものが変わります。
簡単にいうと、いろんなカードを持っているといろんな人と一緒に仕事ができ、1種類のカードを複数枚持っていると仕事のレベルが上がります。
同じカードを持っている人たちで仕事をしてもスキルレベルの高い状態で仕事ができます。
愛は愛のマスに止まったときに思い出を共有している人にだけあげられます。
つまり自分では貯められません。
人にもらうしかないのです。
ここがすごく大事なポイント。
当たり前ですが、愛は人からもらうものですよね。
ゲームでも自分では貯められないんです。
こういう設計がゲームを面白くしてくれています。
自分の頑張りだけでは絶対に条件が達成できないようになっているんです。
choiceで遊んでみた
僕が選んだ職業は政治家。
必要な条件はこれです。
- 健康3
- 愛3
- 権力5
- 資産4
- 思い出3
スキルはなんとなく、マネージメントスキルをチョイス!
choiceだけにチョイス…
ちなみにこのスキルというのは仕事マスに止まって仕事をするときに関係してくるもので、どれを取っても特に違いはありません。
サイコロを振ってスタートするステージを決めます。
これもどんどん移動できるので特に問題なし。
僕は健康マスのステージからスタートです。
力こぶのマークが健康マス、ハートが愛マス、王冠が権力マス、カメラが思い出マス。
「?」に止まるとカードを引く、帽子みたいなのがスキルカードが買えるスキルマス、人のマークが二つあるのが仕事マス。
まずは仕事をしてお金を手に入れる!
とにかく何を手に入れるにもお金が必要!ということで、仕事マスで仕事をしながらスキルマスでスキルを買い足します。
権力を手に入れるためにも、スキルアップが必須。
スキルの種類が多いと他の人が仕事マスに止まったときにも一緒に仕事をしてもらいやすい。
最初はできることが少ないので特に問題は出てこないんです。
ですが、ゲームが少し進むと色々と選択が必要になってきます。
駆け引きの応酬!そう、自分だけではゴールができない
作戦が功を奏し、お金をどんどん溜めながら資産を買い増し、権力も手に入れ、順調にゴールに必要な条件を満たしていきます。
しかし、ここで問題が。
徐々にみんなもスキルを貯め、同じスキルを同じレベルで保有している人が増えてきます。
すると、仕事マスに止まった人がどっちと仕事をしようかを選べるんです。
「あなたはいくら分け前が欲しい?権力は?」
なんてやり取りが出てくるわけです。
だから、これまでにいい条件で仕事をやってくれた人に自然と仕事が舞い込むようになります。
さらに、最初にさらっと説明をしたんですが、思い出を貯めるには誰かから思い出を共有してもらうしかありません。
つまり、思い出マスに止まった人に僕と思い出を共有したいと思ってもらわないと、いつまでたっても思い出が貯まらないんです。
そのため、自分が稼ぐことばかりを考えていると全然思い出を共有してもらえません!
これは本当につらい。
今回の僕の戦略で臨むなら、自分のことはサッサとパラメータを貯めながら、どんどん仕事の報酬や権力ポイントを仕事相手に分け与えることです。
いや、なんならもう権力ポイントだけください!お金いりません!とかね。
ほんと、途中からどんどん相手に渡しました。
って感じです。
彼女と意地の張り合いになるくらい本気。
このあと大丈夫?って心配されるほどの本気っぷり。
結果、みんなの協力のおかげでゴール
結果は見事に条件を満たしてゴールができました。
最後は本当にやばかった。
正直、もうゴールできないだろうなとあきらめかけていました。
思い出を貯めるのが遅すぎたせいで、愛がなかなか貯まらず。
中央のトライアルステージに行けたのは終了する2ターン前。
そこでさらに思い出を2つ貯めなさいなんて指令が出たもんだから、こっちも必死です。
思い出貯めたいのに、全然思い出マスに止まれない。
ああ、もう終わった。
そんなとき、ゴールできたのはやっぱりみんなの協力のおかげでした。
思い出マスに向かってくれたり、カードの効果で思い出をくれたり。
せめておさむちゃんだけでもゴールさせてあげよう!
そんなみんなの優しさのおかげでギリギリのところで条件達成!
途中は駆け引きがあって、「くそー!」と思うこともあったけど、最後は人の優しさに包まれて気持ちよく終わりを迎えました。
まとめ
正直、選択理論なんてよく知らず、なんか面白そうというノリだけで参加させてもらったchoiceでしたが、ただ面白いだけのゲームではありませんでした。
ゲームを通して、
- 自分でコントロールできることとできないことがあること
- 自分一人では手に入らないものがあること
- 相手を思いやる大切さ
そんなことを学ぶことができました。
ゲームという言葉からは遊びの要素しか感じられないけれど、遊びだけじゃない良質な体験がそこにありました。
もし、周りにchoiceを持っている人がいればぜひプレイしてみてください。
一人増えただけなのになんでコストが3倍なんや。
一人当たりのコストが2倍になってるよ…